アルミ箔フィルムヒーター 製品情報ページの目次
アルミ箔フィルムヒーターの概要
アルミ箔フィルムヒーターは、アルミの電気抵抗により発生する熱を利用したフィルム状の面状発熱ヒーターです。
アルミエッチングによりヒーター回路を形成します。エッチングレジストは印刷なので形状が自由で、ヒーターの抵抗値も調整可能な為、お客様の幅広いニーズに応えることが可能です。
さらに、金属箔としては安価な部類に入るアルミ箔を使用することで、ステンレス箔や銅箔を使用する他のフィルムヒーターと比べてコストメリットが出やすいと定評があります。
樹脂基材はPETフィルム、ポリイミドフィルム(PIフィルム)の2種類があります。
また、面状ヒーターの設計・開発を自社で行っておりますので、お困りの内容が漠然とした状態でも、お客様のご要望に合わせてフィルムヒーターの仕様を相談しながら決めていくことができます。
フィルムヒーターとしての呼ばれ方は色々あり、アルミエッチングヒーターやアルミヒーター、アルミ箔ヒーター、アルミエッチングフィルム、アルミ箔面状発熱ヒーターとも呼ばれる製品です。
アルミ箔フィルムヒーターの構成 (AL/PET、AL/PI)
- 絶縁層(基材) … PETフィルム、ポリイミド(PI)フィルム
- 抵抗体 … アルミ箔。厚みは10μm / 30μmの2種類。
- 絶縁層(カバー層)…PETフィルム、PIフィルム、ソルダーレジスト(印刷)など。
- 端子部 … ラグ端子や圧着端子の取付けなど。
※上記は一例です。 お客様のご要望や使用目的によりアルミ箔ヒーターの仕様をカスタマイズしますので、フィルムヒーターの材料構成は異なる場合があります。
なお、アルミ箔フィルムヒーターには基材の異なる2種類の構成があります。
● AL/PETヒーター:PET/アルミ箔(AL)/PET構成のヒーター。
● AL/PIヒーター:ポリイミド(PI)/アルミ箔(AL)/ポリイミド(PI)構成のヒーター。
アルミ箔フィルムヒーターの特長
安価なAL材を使用
アルミ箔/PET構成(AL/PET)、あるいはアルミ箔/ポリイミド構成(AL/PI)は、ステンレス箔(SUS)や銅(Cu)を使用するフィルムヒーターよりも材料自体が安価なため、量産時のコスト削減に繋がります。
薄さ・柔軟性
アルミ箔フィルムヒーターは厚み0.1~0.5mm程度と薄く、従来のニクロム線を使用したアルミ箔ヒーターと比べて表面が平滑であるため、柔軟性に優れています。円筒形等の曲面に均一に貼り付けることが可能です。
優れた熱応答性
フィルムヒーターは薄く熱容量が小さいため立ち上がりが非常に早く、目的温度まで急速に温度上昇させることができます。(図は自社規格品の参考データ)
自由な形状
アルミエッチングによりアルミ箔ヒーターの回路を形成するため、お客様のご要望にあわせた自由な形状で作製できます。面状ヒーターの設計・開発は自社で行っておりますので素早い対応が可能です。
省電力・軽量化
両面テープ等で簡単に取付けることができ、必要な部分だけを局所的に加熱することが可能なため、機器全体を温めるよりも省電力化に繋がります。また、アルミ箔フィルムヒーターは薄型軽量であるため機器の軽量化にも繋がります。
均一な発熱
アルミ箔フィルムヒーター(アルミ箔ヒーター)は均熱性に優れており、部分的に強弱をつけたり、線のピッチを狭めることで面発熱のようにを発熱させることが可能です。
アルミ箔フィルムヒーターの用途イメージ
このような目的の方におススメ!
- フィルムヒーターの熱応答性の良さを生かす
⇒ 電源を入れた後、急速な温度上昇が必要な用途に! - アルミ箔フィルムヒーターの柔軟性を生かす
⇒ パイプなどの曲面形状の温めに! - 自由な形状で作製できる強みを生かす
⇒ 穴あきや異形等の特殊形状の温めが必要な用途に! - フィルムヒーターの厚み0.1~0.5mm程度の薄さを生かす
⇒ 機器内インサート用ヒーターなど、隙間の温めに!
用途例
食品機器関連
保温ボックス用ヒーター、宅配ピザ・弁当宅配用保温ヒーター、商品トレイの保温、保温機能付きプレート、ショーケースの霜防止用ヒーター、粉末製造時の乾燥用ヒーター、食器洗浄機用ヒーター etc.
民生機器関連
EMS用ヒーター、マッサージ器用保温ヒーター、腰巻用ヒーター、マフラー用ヒーター、ウェアラブルヒーター、美顔ローラー用ヒーター、 カメラレンズの結露防止用ヒーター etc.
自動車・バイク・重機関連
ステアリングヒーター、ハンドルヒーター、肘置き用ヒーター、ドリンクホルダー用ヒーター、シートヒーター、LEDヘッドライト着雪防止ヒーター、デフロスターヒーター、EV車用ヒーター、 道路標識の着雪防止・融雪ヒーター、LiDAR窓ガラスの結露防止用ヒーター etc.
医療・住宅設備関連
医療用ベルトヒーター、ウイルス迅速検査システム用ヒーター、エアコン室外機配管の凍結防止ヒーター、風呂場窓ガラスの結露防止、鏡面防曇用ヒーター 、ベッドヒーター、手術台用人体保温ヒーター、血液分析装置用ヒーター、CTスキャナの検査機温度安定用ヒーター、ベッド型マッサージ機用ヒーター、PCRチューブヒーター etc.
その他
鉄道ホームドア人感センサーの結露防止用ヒーター(画像は試作品) 、顕微鏡シャーレの保温ヒーター、水耕栽培用ヒーター、野菜・果物の養育用ヒーター、 接着・硬化促進用加熱ヒーター、高温プレス用加熱ヒーター、半導体製造時の加熱・乾燥、印刷乾燥機用ヒーター、生産設備用ヒーター、基板の耐熱試験用ヒーター、ステージトップインキュベーター用ヒーター etc.
上記以外にも様々な業界で活用できますので、お気軽にお問い合わせください。
アルミ箔フィルムヒーターの基本仕様
アルミ箔フィルムヒーター(アルミ箔ヒーター)はお客様が想定されている使用目的や条件に応じたカスタマイズ仕様で製造しています。その為、下記基本仕様は参考程度にお考え下さい。
最大サイズ | 300mm × 450mm程度 (左記以上は要相談) |
最小サイズ | 要相談 (使用電圧と要求温度により異なる) |
厚み | 0.1~0.3mm程度 (端子部を除く) |
基材 |
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アルミ箔の厚み |
10μm または 30μm |
耐熱温度 |
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端子部処理方法 | ラグ端子(ラグハトメ)取付け、圧着端子取付け、アルミ箔露出など |
その他
- フィルムヒーター自体に温度制御機能はありません。別途温度コントローラによる電気制御やサーモスタット、PTCサーミスタ等の外部回路による制御が必要です。
- アルミ箔フィルムヒーターの評価用サンプルを弊社Webショップにて販売しています。
- アルミ箔フィルムヒーターに関するよくあるご質問(FAQ)はこちら。
お問い合わせ~フィルムヒーター製造までの流れ
※上記は一例であり、お客様のご要望にあわせて臨機応変に対応致します。
※試作品開発(特注品の作製)のみでも承ります。
まずはお困りの内容をご相談下さい。054-689-0495受付時間 10:00-17:00(土日・祝日除く)
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