ピアノ鍵盤用ヒーター(冬季の鍵盤保温)

ご相談内容

「冬場の冷たいピアノ鍵盤の表面を5分ほどで30℃くらいまで温めたい」というご相談をお客様より頂きました。

ポイント

  • お客様のご希望ヒーターサイズが長さ1,300mmで、1枚物では作製が困難なため、分割して対応する必要があること。
  • ACアダプタを介してDC12V 60Wという出力制限があるため、フィルムヒーター単体だけでなく、以下に放熱を抑えられるかも検討する必要があること。
  • 黒い鍵盤と白い鍵盤で段差があるため、段差に如何に追従できるか、空間が出来る部分を如何に対応するかが課題。
  • ヒーターが高温になり過ぎると鍵盤自体に影響を与えてしまうのではないかという専門家の意見もあった為、5分程度で鍵盤が温まり、かつ温度が上がり過ぎないバランスが求められました。

ヒートラボからのご提案

  • ヒーターサイズは2分割して、長さ650mm×2枚を並列で繋げる方法をご提案しました。
  • 電力容量の上限があること、加えて鍵盤の段差があるところはヒーターが直接触れないので、鍵盤が直接触れるエリアのみヒーターパターンを配置して極力発熱エリアを狭くするようにご提案しました。
  • フィルムヒーター製品は、形状や抵抗値の設計自由度が高いアルミ箔フィルムヒーターを選定しました。
  • お客様と協議した上で、ヒーターの外側(鍵盤とは反対面)に断熱材を挿入して、放熱量を極力減らすような構造になりました。
  • フィルムに柔らかさを持たせてできるだけ段差追従できるように、基材は38µm厚の薄めのPETフィルムを選定しました。
  • お客様と協議した上で、なるべく温調器が大きくならないように温度制御は小型のサーモスタットを選定、過昇温防止で温度ヒューズも取付けました。

まとめ

今回はお客様が実用新案登録の出願を行うタイミングでご相談頂き、色々と仕様を協議しながら慎重に進めていきました。結果的に「冬場の環境下で5分程度で鍵盤を30℃位まで温める」という目的は達成でき、お客様側でエンドユーザーの声を集めている中で、ピアノ鍵盤用ヒーターを使うことで演奏環境の改善と楽器保護ができるというお声も多数頂いております。現在はピアノ鍵盤用だけでなく、楽器用の開発も行っております。

アルミ箔フィルムヒーターの量産段階では、エッチング加工でアルミ箔パターンを作製するところまでRoll to Roll方式で生産できるため、量産コストの低下が期待できます。

参考画像

この導入事例に使用した製品のご紹介

アルミ箔フィルムヒーター

アルミ箔自体が発熱するフィルムヒーター。
抵抗値設計や形状の自由度が高いことが特徴で、カスタムし易く対応できる幅が広い製品です。

規格品有特注品可量産可RoHS2

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