ご相談内容
「標高1,300m弱、外気温高低差-18℃~+27℃程度の環境に位置するスキー場のリフト監視小屋の窓ガラスに透明フィルムヒーターを貼り、着雪防止及び融雪対策をしたい」と東北エリアの企業様からご相談頂きました。
ポイント
- 窓ガラスの寸法が約W1,650mm × H1,000mmで、透明ヒーターを分割して対応する必要があること。
- ヒーターサイズが大きい分、消費電力が大きくなりそうなこと。(電源設備の電力に限りがあった)
- 気温高低差が大きいので、温度制御方法も含めて提案する必要があること。
- お問い合わせ頂いた時期が10月で、積雪前に施工完了しなければならなかった為あまり時間がなかったこと。
- 直射日光が当たる環境なので、紫外線による劣化にある程度耐えられる製品でなければいけないこと。
ヒートラボからのご提案
- 窓ガラス全面にヒーターを取付けると消費電力が莫大になる為、必要最低限のエリアのみ透明ヒーターを導入することを提案しました。(このケースでは、最終的に透明ヒーター4枚で計400×800mm程度のエリアをカバーしました)
- 電源設備の上限に対応するために、4分割した透明ヒーターの接続方法(直列及び並列)を工夫して電流値を調整しました。
- 透明フィルムヒーターは、低抵抗型のAg薄膜透明フィルムヒーター・自己吸着(シリコン微粘着)テープ付き仕様を選定しました。
- 透明ヒーターの温度制御には、デジタル温度コントローラ monoOne+B、シート型K熱電対を選定しました。
まとめ
今回は透明フィルムヒーターの貼付けサイズが大きいことから、消費電力を如何に下げれるかが大きなポイントになりました。当初窓ガラス全面にヒーターを貼り付けたいとご要望頂いておりましたが、実際に400×800mm程度のサイズで取り付けて運用してみると「ガラスの熱伝導によって取付けサイズ以上の大きさで雪が付かなくなった」とご評価を頂きました。
透明フィルムヒーターを窓ガラスに貼って着雪防止及び融雪対策、結露防止などの使用される場合、大判の窓ガラスだと消費電力が大きくなってしまうため、必要最低限のサイズに縮小して消費電力も必要最低限にした上で取り付けることをお勧めしています。
ヒートラボではお客様との電源条件も考慮した上でヒーターのご提案が可能です。
参考画像
この導入事例に使用した製品のご紹介
透明フィルムヒーター
発熱するエリアの透過性が高いことが特徴のフィルムヒーター。
曇り止めや結露防止、着雪対策など、視認性が必要な箇所の温めに適した製品です。
規格品有・特注品可・量産可・RoHS2
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